義父の食道癌、担当医師の所見
記憶はあいまい、記録のために書す。
食道癌は進行性で、発見が遅れることが多い癌。
食道癌に比べれば胃がんや大腸がんは軽いと言えるほど厄介な癌だと言う。
元々発見が遅れる上に、かなり進行させてしまい癌組織を大きくしてしまった。
ガン肉腫という種類かもしれない。
食道は喉の奥から胃までの長さがあり、喉から22センチの所から真ん中にキノコ雲のような、ブロッコリーのような形で塞いでいる。
長さは114mm、直径60mmの癌組織。かなりでかい。
通常食道は30mmほどで閉じているが、350ccの缶ビールのような大きさの癌ゆえ
食道が押し広げられている状態。
この状態では固形物は入っては行き辛い。
結果栄養失調。体重10キロ減。なんで早く発見できなかったか。。
父は誰かが病気になっても優しい言葉や態度は示さない。
そのかわり自分がどんなに苦しくても弱音や苦しみを訴えない。それが災いしたであろう。
癌は大きさではなく、どのくらい深いかが問題だと言う。
CT、MRIを見ると心臓の左房に浸潤が見受けられる。
浸潤とは転移とは異なり、病巣が周囲の組織を徐々に侵し広がっていく状態。
心臓に浸潤がある場合、心臓を切ることは出来ないので手術は不可能。
転移については遠隔転移とリンパ節転移がある。
MRIには肺に結節が見受けられる。転移かもしれない。
転移の場合は食道癌の手術をしても意味がない。
また浸潤のこともあり、今の段階では手術が出来るか確定できない。
食道癌の手術は時間は9時間~10時間と長く、食道に隣接する心臓、大動脈、肺などの臓器があり、いじる場所が悪く危険。
手術死と言ったか、手術中に亡くなる確率というかデータは5%。
胃がんや大腸がんなどでは現在はほぼ0%。危険度が分かる。
治療としては手術、放射線、抗がん剤投与になると言う。
手術の場合、喉から胃までの食道を全摘出。
どうにするのか、胃を伸ばし喉で縫合すると言う。
放射線は30回照射。土日は抜かすので、一ヶ月半くらいだろう。
30回以上はしないと言う。何故ならそれ以上やると体が破壊されるらしい。
副作用が強いらしい。
私の叔父も肺がんを克服したが、相当きつかったと言っていた。
手術を選択するとしても抗がん剤は併用するとのこと。小さな転移はそれで叩けるだろう。
いずれにしてもどれを選ぶとしてもリスクは高いと言っていた先生の言葉が気にかかる。
本人や義母の前で、成功の確率や今後の生存率は聞けなかった。
同じ病院内に最先端の癌治療が始まるわけだと妻が聞いた。
重粒子線のこと。前に群大付属病院院長の石川先生の講演を聞いたことがある。
今回の担当医師は消化器外科の先生。外科の先生は切りたがるらしい。
抗がん剤の副作用としては脱毛、吐き気、倦怠感、腎臓。
特に増殖起点である脊髄がやられるらしい。癌細胞と似ているのだそうだ。
癌組織を破壊すると言うことは、同じ形式の脊髄が破壊されやすいと言うことになる。
結果、白血球の低下となり、ひどい場合無菌室に入ると言う。
最先端ではないが、先生もプロ。癌の状態、義父の状態等今の状況を総合して考えて
この方法で行きましょうということを言って欲しいが、今言わないのだそうだ。
なぜなら、訴訟が怖いため・・・・・なんだそりゃ。馬鹿が多いからなあ。。
来週もう一度家族が呼ばれることになる。
大丈夫、奇跡は起こる!!